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この学問では、次のことは分析ができません。
■ 良い家柄に生まれたかどうかなど出身の良否を尋ねたり、あるいは、祖父母や孫 などの関係までは分からないと考えたほうが良いでしょう。 こういうことは、理論的に言及できないことはありませんが、公正なデータがないことと、実際の判断としてははなはだ疑問の余地があり、分析の範囲を超えていると考えています。 ある生年月日で生まれた人が、出身が良とされた場合、それでは、同一生年月日の人はみな同じなのかという疑問です。 常識的に考えても、そんな馬鹿なことはないのではないでしょうか。
■ 健康問題でありますが、健康な体質であるかどうかとか、胃腸などの消化器系統 が丈夫であるかどうかまでは、言えますが、あなたは肺ガンになりやすいとか、あるいは、胃下垂とか、痔とか、心臓疾患になりやすいなど病名の特定をするのは無理があります。 たまにマグレ当たりをすることがあっても、普遍的的中率などは期待できません。 何百何千とある病名をたったの干支八字のみで推論するには、データが不足していることと、また、現代医学が格段の進歩を遂げている今日、四柱推命学であえて推論する必要もないと考えています。
■ 四柱推命学で毎日の運勢をうんぬんする人がいますが、理論的に言及はできますが、ほとんど当たるとか当たらないというような次元の問題ではないため、あまり追求すべきではないと考えています。 万物の霊長と言われる尊い人間が、毎日の運勢に踊らされてはなりません。 本当の四柱推命学は、一世一代の勝負にかかわるような10年単位に訪れる大運によって、積極的に前に打って出るか、あるいは、退いて守勢の方針で臨むとか、そういうことに活用するのが本来の目的であると考えています。
人の運命は、 ■ 先祖の徳秀 先祖に地域社会や国家のために尽くした人がいる家柄かどうか。 ■ 父母の善悪 家庭の幸福や発展を第一にしながらも、世のため人のために尽くす両親かどうか。 ■ 環境はどうか 父母の訓育、兄弟姉妹の相互扶助、先生や先輩の指導や助言のよろしきを得るなど、多くは人格構成上に重要な影響を及ぼすいろいろな周辺事情はどうか。金銭の多寡ではない。 ■ 志しはどうか 本人が両親や先生から何を学び、人生の何に対して志しをもち、日々それに向かって精進しているかどうか。 などによるところも大きく、これらを明らかにしないで人間の運命は語ることはできません。 ただ、長い人間の一生という観点からすると、人間の幸不幸は中・晩年以降は、その置かれた環境の範囲内で、四柱推命学が指し示している方向をたどるとみるべきであります。 ただし、貴種といって、親兄弟を飛び抜け、並はずれた出世を達成するとか、あるいは特異な才能を発揮して、世に名を成す人がまれにはいますが、この貴種については、四柱推命学以外の要因が働いたと考えざるを得ない場合があるのも事実です。 |
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